夏野菜の1つ「きゅうり」は、採れたてがおいしく家庭菜園でも人気の野菜です。我が家でも、毎年2~3株程度を育てて、みずみずしいきゅうりを、家族みんなで食べるのが夏を彩る1つの風景となっています。きゅうりは、1株で30本~50本の収穫が見込めるため、家庭菜園で作る野菜の中で最もコストパフォーマンスが良いと思います。ぜひ、新鮮なきゅうりを採れたてで味わってみてください。

家庭菜園向き「きゅうり」の育て方・主なポイント

初心者の方へのメッセージ

初心者の方は、ホームセンターや、種屋さんなどから、ゴールデンウイーク期間の前後(4月中旬~5月中旬)で、苗を購入していただき育てる方法をオススメします。苗を購入しての栽培をオススメする理由としては、作物の管理期間が短くなるので、少しでも楽に栽培する事ができると思います。

中級~上級者の方へのメッセージ

きゅうりは、成長が早く、次々と実を付けるので、肥料を切れさせないようにする事が大事です。春に種まきの1回目を行い、少しずつ時期をずらして何度も種まきをして、長く収穫が可能です。

準備物

  • 苗、または種
  • 肥料
  • プランター

種まき・植え付け・収穫時期

栽培方法

  • 植え付け2~3週間前までに、堆肥・元肥を入れて畑を耕しておきます。
  • 元肥は栽培場所全面にまいて耕す「全面施肥」にしましょう。収穫期間が長いので、堆肥は多めの方が良いと思います。
  • きゅうり栽培で大切なのが土。根がしっかり張れば良質なきゅうりがたくさん採れます。
  • 根は浅く広く張るので、過湿や乾燥に弱く、排水性や通気性が悪い土だとうまく育ちません。
  • きゅうりは、茎葉を伸ばしながら実をつけていくので、栽培期間を通じて、バランスよく肥料を効かせる必要があります。肥料は、バランスのとれた配合肥料がオススメです。但し、1回で大量の肥料を与えると根やけを起こして生育が悪くなるので、少しずつ何度も追肥することで調整していきましょう。
  • 株間50〜60cm程度で十分です。
  • きゅうりの収穫は、実がつきはじめたはじめの2~4本は、小さいうちに収穫したほうが株の成長のために良いです。
  • 収穫の際、実の表面のトゲがとれると鮮度が落ちてしまうので、首のほうを持ち、ハサミで切って収穫しましょう。

トラブル対処方法

  • きゅうりは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにします。
  • きゅうりは株につけたままにすると、あっという間に大きくなります。(開花後3〜4日はゆるやかに大きくなりますが、5日目~7日目以降は1日に2倍近い大きさになります。果実が大きくなるのは、昼間よりも夜間です。収穫が遅れて果実が肥大すると、養分を種に集めるため他のきゅうりが悪くなります。そのため、こまめに収穫していくことが大切です。